医療コンサル

病院計画の策定

病院運営のグランド・デザインをお引き受けします

医療やその周辺科学の進歩は目覚ましく革新的な医療機器が次々に創りだされており、高度の医療技術がどこでも享受できるまでに実態は大きく変貌してきております。しかし、医療の提供には医学・医術の進歩は勿論、医療経済、法律・行政から強い規制をうける複雑な構造の中での活動が強いられています。

自らが積み上げてこられた医療技術を、今後どのように進展させ、地域医療のどの部分を分担していくかは病院経営にとって重要な命題であります。その実現には、従来の病院医療のイメージを変え、生産物を「供与される医療」と考えれば自らの病院の医療計画の在り方が変わってきます。この場合の計画策定要件が決め手となります。
同時に病院の施設計画に対する概念もまた必然的に変わり、従来の患者収容機能の箱物づくりから新たな病院医療技術の発揮を目的とするソフトウェア中心の施設計画が求められて来るはずです。
管理者は客観的な判断資料と医療政策の方向性を洞察して、病院コンセプトを生かしたグランド・デザインを策定していくことが重要な要件です。

計画策定の下命があれば、現在の病院医療活動の実態を十分に把握した後に、病院を中心として医療圏および診療圏域の人口の大きさ、分布、構成、人口特性の変化、道路事情、交通と地域開発の方向および社会的経済特性と地域特性など、言い換えれば地域周辺の医療特性、医療および医療関連施設の活動、住民の医療需要と医療の提供状況から施設計画の検討に入り、幾つかの検討結果を提示します。

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病院経営計画の設定

経営管理組織の構築と管理の科学化の実現にお役に立ちます

病院の活動実態を支えている各機能要素は全くの異なりをもつ作業形態の集まりです。これらの異なる作業環境の最適化を全体で図るには、従来の管理体系のもとでは病院機能を一つの総体として作り上げることは至難です。しかも総体としてみた病院医療活動の実態は、その、ひとの努力に殆ど大部分がゆだねられています。一般企業同様に機械化が叫ばれても、業務が多種多様で少量であるために機械化したからといって資金の内部留保に期待がもてるわけではありません。

例えば、機械化やオートメーション化によって生産性を高めようとする計画を打ち出す場合、注目点を変えて、手作業による生産の見地から改善の余地を追求し、夫々の仕事に「むり」や、「むだ」や、「むら」がないかを知り、仕事を楽に、正確に、早く、安全に進められる道を開くことができるかの確信がえられる体制づくりが重要です。そのためには病院運営の円滑な遂行に役立つ科学的な管理技術の導入が不可欠です。そして、計画目標の設定、資源のマネジメント、実行という管理機能の発揮ができる近代化された経営管理組織の確立が優先されます。経営政策の良否はここから始まります。

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作業改善

作業を正確に客観的に把握、問題を引き出し、解決する種々の対策を提案

作業(又は業務)改善は現行作業をより楽に、正確に、快適に、早く、安全に、エネルギーの浪費を減らすために作業の簡素化手法を用いて、作業上のむり、むだ、むらを取り除ことがコツです。それは、従来からの雑然たる常識から組織化された経験による作業計画を科学的な判断に基づいて作業(業務)が遂行でできる環境を整備することです。

最近、病院情報のコンピュータ化が進められています。規模の大小に拘わらず、人手不足を補う方向で当然考えられる手段です。今日ではブームとなっていますが、現行作業に対して客観的な解析が行われないで導入計画が決定されていることが指摘されます。これで、病院コンピュータシステムは部門機能を網羅して一元化できるでしょうか。万能と考えられているコンピュータシステムの対象から漏れている部門作業が多く見受けられます。
これらの部門活動は人海戦術によって作業が行われています。病院の一つ屋根の下で仕事の作業環境に明暗がはっきりと浮き彫りにされています。特に事務部門機能にその傾向が強く、自らの手でより良い作業条件を求めることなく、業務委託派遣業者に任せ切っている傾向があります。これでは問題の解決にはなりません。

作業の簡素化のステップ

むり、むだ、むらの「3M」を取り除く方法として用いている各手法は、流れ工程分析表、ワークサプリング、作業分析表、多重活動分析表、フイルム分析と帳票分析等があります。作業簡素化の実施には、

  • 改善の目的あるいは問題点を選ぶ。
  • 事実を把握する。
  • 実に対して詳細な検討をする。
  • 改善を施す案を作る。
  • 改善された方法を設置する。

これが作業簡素化実施の五つのステップです。

コンピュータシステム導入時の作業方法をどうみますか。科学的な分析に基づく環境整備が十分に行われているといえるでしょうか。
そこには未解決の問題が多く介在しています。特にその多くは医事課外来係が行っている初診患者のID情報と当該患者の医療保険証のID情報に係る登録業務と認証業務であります。この情報の正しい登録の是非が診療報酬請求業務の円滑化に関わってくる大きな要因となっています。
このように病院医療情報システムの手が届いていない重要な問題が未解決のままで多くあります。取り残された重要な問題の選択とその解決方法についてもお手伝い致します。

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